| 勝田卒業まであと半年をきった今、特別講座という大変貴重な機会を設けていただいた。特に講師は、私たちと同じ先生方から教わり、同じような悩みを持ち、それを克服し、今やプロとして活躍されている先輩である。年齢も十と離れていない。私はお二人の姿の中に、数年後の自分を想像しながら、楽しく拝聴した。 役者を目指したきっかけから始まり、在学中に学んだこと、身につけたことなどを話してくださった。 例えば、関さんからは「言い訳をしない」「何でも自分のせいだと思え」。長沢さんからは「自分に妥協しない」「意志をしっかりと持つ」などで、気付けば入学当初、先生方が仰っていたことばかりだ。これは、お二人がデビューしてもなお、初心を忘れずその重要性を悟っていることの表れなのだと思う。プロを目指している段階の私たちなんて目ではないくらいに、日々新鮮な気持ちで過ごしているのだろう。どうしようもない悔しさ、羨ましさ、憧れ、焦燥を感じた。 お話の中で一番心に残ったのは、「夢」についてである。関さんは、夢を持つこと、そして夢は願えば叶うということを何度も仰っていた。「願う」と言っても、文字通り心の中で思っていれば良いという事ではなく、強く願っていれば、それが必ず行動となって出てくるはずだと言うことだ。 『夢を叶えるには、まず具体的な夢を描くこと。自分は何年後に、どんな生活をして、どんな作品に出演しているかが思い浮かべられること。自分で細かいハードルを設定して、それを一つ一つクリアしていくこと。それらをやっていれば、自ずと生活全体が夢の方向へ向かっているはずだ』と教えてくださった。 思わずはっとした。勝田の課題に取り組む事に必死で、自分の大きな夢を忘れてはいなかったか。焦りが募るあまり、デビュー=ゴールのように考えてはいなかったか。怖いもの知らずの図々しいまでの自信を失っていなかったか。去年から幾度となく言われていたことだけに、お二人の言葉がより一層心に深く響いた。 最後に、「芝居を好きになって欲しい」と仰っていた。関さんは、私たちが今感じている「芝居が好き」と、お二人が感じている「芝居が好き」は違うのだという。それがどのように違うかまでは教えてくださらなかったが、それは私たちへの新たな課題として受け止めたい。まずは先輩方と同じところまで、そして先生方と同じところまで。それはまだ遥かな高みだけれど、私はそこを目指して進むしかない。そのために、今の「芝居が好き」という気持ちを大切に、忘れずにいなければならないと思う。 「戦う!戦うなら勝つ!」という言葉を、お二人からのエールと信じ、卒業までの数ヶ月を、ではなく、自分の一生を芝居に懸命に生きていこう。 |
| 2004年11月発行「Say You」第120号より抜粋 |
以降、続々登場予定!
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