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本科、基礎科のレッスンも順調に進み、現在はドラマを取り上げその演技の研究に入っている。台本をただ読み上げてもドラマにはならない。まず役の人物の性格をとらえ、どんな状況のもとでどう心理、生理が変化していくのか、台本の解釈分析がまずなされなくてはならない。
まだこの辺のところが掴めていない者が多い。稽古が終って次回まで一週間あるのに、殆ど前進が見られない者が多くてがっくりする。しかし、どのクラスにも資質があって努力をしている有望な者が何人かはいるので、この人のためにも頑張らなくては!
と老骨に鞭打ち叱咤激励している次第である。
と、ここまで書いてきたら、テレビはアメリカの名優マーロン・ブランドの死を報じている。アメリカは大きな宝を失ってしまったものだ。
なんと言っても「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」「ラストタンゴ・イン・パリ」などにおける一種カリスマ的な存在感が強烈な印象として脳裡に残っている。もっと若いときの「欲望という名の電車」「乱暴者」「波止場」等のふてぶてしい存在感を身体全体で表現した演技は、まさに神がかり的であった。
彼はニューヨークのアクターズ・スタジオが産み出したスター俳優第一号である。その後、同スタジオはジェームス・ディーン、ポール・ニューマン、ダスティン・ホフマン、マリリン・モンローなどの個性派スターを続々と誕生させた。
そのスタジオの主宰者は俳優であり演出家のリー・ストラスバーグ。
実はぼくはこの人に憧れて勝田声優学院を設立したわけだが、なかなかこと志と異なり、思うように進展していない。森川、横山、三石、高木、関と業界に輩出したということで、もって冥すべきなのだろうか。(つづく)
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